Flutterにおいて、Form
はユーザーからの入力を受け付けるための重要な要素の1つです。この記事では、Flutterにおけるフォームの基本的な使い方やプロパティについて説明します。
Formとは
Flutterにおいて、フォームとはユーザーからの入力を受け付けるためのウィジェットです。フォームには、テキストフィールド、ドロップダウン、ラジオボタン、チェックボックスなどの入力要素が含まれます。また、Flutterには、フォームに関連する機能を提供するFormウィジェットがあります。Formウィジェットは、フォーム内で入力されたデータを検証したり、送信したりするために使用されます。
基本的な使い方
まず、フォームを作成するには、Formウィジェットを使用する必要があります。Formウィジェットは、Form内に含めるフォーム要素を定義するためのウィジェットを子要素として持ちます。
以下は、基本的なフォームの例です。
import 'package:flutter/material.dart';
void main() {
runApp(MyApp());
}
class MyApp extends StatelessWidget {
@override
Widget build(BuildContext context) {
return MaterialApp(
title: 'Flutter Demo',
home: Scaffold(
appBar: AppBar(
title: Text('Form Test'),
),
body: Form(
child: Column(
children: <Widget>[
TextFormField(
decoration: InputDecoration(labelText: 'Name'),
),
TextFormField(
decoration: InputDecoration(labelText: 'Email'),
),
ElevatedButton(
onPressed: () {
// 送信ボタンが押されたときの処理を記述する
},
child: Text('Submit'),
),
],
),
),
),
);
}
}
上記の例では、Formウィジェットの子要素として、2つのTextFormFieldウィジェットと1つのElevatedButtonウィジェットが含まれています。TextFormFieldウィジェットは、テキスト入力フィールドを表し、ElevatedButtonウィジェットは、フォームを送信するためのボタンを表します。
使用できるプロパティと概要
Formウィジェットは、次のようなプロパティを持ちます。
autovalidateMode
: 自動検証モードを設定します。自動検証モードでは、入力フィールドがフォーカスを失った時に、検証が自動的に実行されます。このプロパティは、AutovalidateMode列挙型の値を取ります。onWillPop
: フォームを閉じる前に呼び出されるコールバック関数を設定します。onChanged
: フォーム内のデータが変更されたときに呼び出されるコールバック関数を設定します。child
: Form内に含める子要素を設定します。
各プロパティの使い方
autovalidateMode
autovalidateMode
プロパティは、フォームの自動検証モードを設定するために使用されます。以下は、このプロパティを使用して、フォームの自動検証モードを有効にする方法の例です。
autovalidateMode: AutovalidateMode.always,
onWillPop
onWillPop
プロパティは、フォームを閉じる前に呼び出されるコールバック関数を設定するために使用されます。以下は、このプロパティを使用して、フォームを閉じる前に確認ダイアログを表示する方法の例です。
onWillPop: () async {
bool confirm = await showDialog(
context: context,
builder: (context) => AlertDialog(
title: Text('Are you sure?'),
content: Text('Do you want to discard the form?'),
actions: <Widget>[
TextButton(
onPressed: () => Navigator.of(context).pop(false),
child: Text('No'),
),
TextButton(
onPressed: () => Navigator.of(context).pop(true),
child: Text('Yes'),
),
],
),
);
return confirm;
},
onChanged
onChanged
プロパティは、フォーム内のデータが変更されたときに呼び出されるコールバック関数を設定するために使用されます。以下は、このプロパティを使用して、フォーム内のデータが変更されたときに、変更されたデータを表示する方法の例です。
onChanged: (value) {
print('Value changed: $value');
},
Form内で使用するウィジット
Flutterの入力フォームを構築するための便利なウィジェットを紹介します。細かな使い方はそれぞれ別記事でまとめましたので、よかったら見てみてください。
TextFormField
ユーザーがテキストを入力するためのウィジェットです。バリデーションを実行し、入力値を返します。テキストフィールドの外観をカスタマイズすることもできます。入力値を変更した場合、自動的にフォームの値が更新されます。
TextFormFieldについては別記事でまとめていますので、よかったらそちらも見てみてください。
DropdownButtonFormField
ユーザーがドロップダウンメニューからアイテムを選択するためのウィジェットです。複数の選択肢を提供できます。選択された値を返し、バリデーションを実行します。複数の選択肢がある場合、Form
ウィジェットのonSaved
コールバック内で、選択されたアイテムをリストで受け取ることができます。
DropdownButtonFormFieldについては別記事でまとめていますので、よかったらそちらも見てみてください。
Form内では上記以外の以下にまとめているウィジットも利用できます。必要なウィジットをうまく組み合わせてFormをデザインしていきましょう。
まとめ
Flutterにおけるフォームは、ユーザーからの入力を受け付けるための重要な要素の1つです。フォームを作成するには、Formウィジェットを使用し、フォーム内にテキストフィールド、ドロップダウン、ラジオボタン、チェックボックスなどの入力要素を配置します。Formウィジェットには、自動検証モードやフォーム送信時のコールバック関数などを設定するためのプロパティがあります。
フォームを作成する際には、以下の手順を参考にすることができます。
- Formウィジェットを作成し、必要なプロパティを設定します。
- フォーム内に配置する入力要素を作成します。例えば、テキストフィールド、ドロップダウン、ラジオボタン、チェックボックスなどです。
- 入力要素に対して、必要なプロパティを設定します。例えば、ラベル、初期値、有効性チェック、変更イベントなどです。
- フォームを送信する場合は、フォーム内の入力要素のデータを取得し、送信するためのメソッドを実装します。
フォームは、ユーザーからの入力を処理するための重要な機能であるため、Flutterの開発においては必要不可欠な要素です。プロパティやコールバック関数をうまく活用することで、より使いやすく安全なフォームを作成することができます。