[Flutter] 配列 / 連想配列 の使い方

Flutterは、Googleによって開発されたモバイルアプリ開発フレームワークです。Flutterは、Dartと呼ばれるプログラミング言語で書かれており、Dartには、配列と連想配列の2つの主要なデータ構造があります。ここでは、Flutterでの配列と連想配列の使い方について、詳しく解説します。

目次

配列 (List)

基本的な使い方

Dartの配列は、リストと呼ばれます。Flutterのウィジェットやアプリケーションで使用するデータを格納するために使用されます。配列を作成するには、次のようにします。

List<String> myList = ["apple", "banana", "orange"];

上記のコードは、3つの要素を持つ文字列のリストを作成しています。List<String>は、リストが文字列の要素を持つことを示しています。Dartのリストは、インデックスによってアクセスすることができます。

String secondElement = myList[1];

上記のコードは、リストの2番目の要素を取得し、secondElement変数に代入しています。また、配列に新しい要素を追加するには、addメソッドを使用します。

myList.add("grape");

上記のコードは、新しい要素 “grape” を配列に追加しています。

要素数の求め方

配列の要素数は、List.lengthプロパティを使用して取得できます。

List<int> myList = [1, 2, 3, 4, 5];
int count = myList.length; // 5

上記の例では、List.lengthプロパティを使用して、配列myListの要素数を取得しています。

また、whereメソッドを使用して条件に一致する要素をフィルタリングし、その結果の長さを取得することができます。

List<int> myList = [1, 2, 3, 4, 5];
int count = myList.where((element) => element % 2 == 0).length; // 2

上記の例では、whereメソッドを使用して、配列myListから条件に一致する要素を取得し、その長さを取得しています。

連想配列 (Map)

基本的な使い方

Dartの連想配列は、Mapと呼ばれます。Mapは、キーと値のペアを格納します。Mapを作成するには、次のようにします。

Map<String, int> myMap = {
  "apple": 1,
  "banana": 2,
  "orange": 3
};

上記のコードは、3つの要素を持つ文字列と整数のマップを作成しています。Map<String, int>は、マップが文字列をキーとして、整数を値として持つことを示しています。Dartのマップは、キーによってアクセスすることができます。

int valueOfApple = myMap["apple"];

上記のコードは、”apple”キーの値を取得し、valueOfApple変数に代入しています。また、マップに新しいキーと値を追加するには、次のようにします。

myMap["grape"] = 4;

上記のコードは、新しいキー “grape” と値 4 をマップに追加しています。

要素数の求め方

連想配列の要素数は、Map.lengthプロパティを使用して取得できます。

Map<String, int> myMap = {"one": 1, "two": 2, "three": 3};
int count = myMap.length; // 3

上記の例では、Map.lengthプロパティを使用して、連想配列myMapの要素数を取得しています。

また、連想配列の場合、valuesプロパティを使用して、値のコレクションを取得し、その長さを取得することができます。

Map<String, int> myMap = {"one": 1, "two": 2, "three": 3};
int count = myMap.values.length; // 3

上記の例では、Map.valuesプロパティを使用して、連想配列myMapの値のコレクションを取得し、その長さを取得しています。

配列 (List)と連想配列(Map)の組み合わせ

Flutterでは、配列とマップを組み合わせて使用することもできます。たとえば、マップを要素とするリストを作成することができます。

List<Map<String, String>> myList = [
  {"name": "John", "email": "john@example.com"},
  {"name": "Jane", "email": "jane@example.com"},
];

上記のコードは、2つのマップを要素とするリストを作成しています。各マップは、”name”と”email”の2つのキーを持ちます。これを使用すると、複雑なデータ構造を表現することができます。

なお、連想配列の値が文字列・数値両方含まれることもあります。そのような場合は以下のように記載します。

List<Map<String, dynamic >> myList = [
  {"name": "John", "email": "john@example.com", "age":30},
  {"name": "Jane", "email": "jane@example.com", "age":42},
];

また、Flutterには便利な配列操作も用意されています。たとえば、配列をフィルタリングしたり、マッピングしたりすることができます。

List<int> myList = [1, 2, 3, 4, 5];

List<int> filteredList = myList.where((element) => element % 2 == 0).toList();
// [2, 4]

List<int> mappedList = myList.map((element) => element * 2).toList();
// [2, 4, 6, 8, 10]

上記のコードは、配列をフィルタリングしたり、マッピングしたりする例です。whereメソッドは、指定された条件に一致する要素だけを取得するために使用されます。mapメソッドは、各要素を別の値に変換するために使用されます。

以上が、Flutterでの配列と連想配列の基本的な使い方です。これらのデータ構造を上手に活用することで、Flutterアプリケーションの開発がより簡単になるでしょう。

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