Snackbarは、ユーザーに簡潔で重要な情報を伝えるための、GoogleのフレームワークであるFlutterで使用されるウィジェットです。Snackbarは画面の下部に短いメッセージを表示し、自動的に消えるため、アクションを必要としない通知に最適です。
snackbar の基本的な使い方
Snackbarを表示するには、ScaffoldMessengerのshowSnackBarメソッドを使用する必要があります。以下は、showSnackBarメソッドを使用してSnackbarを表示する簡単な例です。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(content: Text('Hello, Snackbar!')),
);
上記のコードでは、ScaffoldMessenger.of(context)メソッドで現在のコンテキストのScaffoldMessengerを取得し、showSnackBarメソッドを呼び出して、引数としてSnackBarを渡しています。
SnackBarには、いくつかのプロパティを設定することができます。例えば、durationプロパティを使用して、表示される時間を指定することができます。以下は、表示時間を2秒に設定する例です。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('Hello, Snackbar!'),
duration: Duration(seconds: 2),
),
);
下記にSnackBar表示のためのサンプルコード全体の記載および、実行結果を載せています。実行結果を見ていただくと、ボタン押下後にSnackBarが表示され、2秒後にSnackBarの表示が消えているのがわかります。
import 'package:flutter/material.dart';
void main() {
runApp(MyApp());
}
class MyApp extends StatelessWidget {
@override
Widget build(BuildContext context) {
return MaterialApp(
title: 'Flutter Demo',
home: Scaffold(
appBar: AppBar(
title: Text('Snackbar Test'),
),
body: MyWidget(),
));
}
}
class MyWidget extends StatefulWidget {
@override
_MyWidgetState createState() => _MyWidgetState();
}
class _MyWidgetState extends State<MyWidget> {
@override
Widget build(BuildContext context) {
return Container(
child: ElevatedButton(
onPressed: () {
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('Hello, Snackbar!'),
duration: Duration(seconds: 2),
),
);
},
child: Text('Show Snackbar'),
),
);
}
}
また、actionプロパティを使用して、ユーザーがアクションを実行できるようにすることもできます。以下は、アクションを表示する例です。下記例では、SnackBarの右側に”Undo”ボタンを表示するようにしています。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('Hello, Snackbar!'),
action: SnackBarAction(
label: 'Undo',
onPressed: () {
// ここにアクションを実行するコードを書く
},
),
),
);
この例では、SnackBarActionを使用して、ラベルとアクションを設定しています。アクションが実行されたときに実行される関数を指定するために、onPressedプロパティに関数を渡します。
以上のように、SnackBarを簡単に使用することができます。必要に応じて、プロパティをカスタマイズして、アプリケーションのユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
SnackBar のプロパティ
SnackBarには以下のようなプロパティがあります。
content
SnackBarに表示されるテキスト、ウィジェット、またはその他の要素を指定します。通常、Textウィジェットを使用して簡単なテキストメッセージを表示することが多いです。
backgroundColor
SnackBarの背景色を指定します。デフォルトは、テーマのアクセントカラーです。
elevation
SnackBarの高さを指定します。デフォルトは6.0です。
shape
SnackBarの形状を指定します。デフォルトは、RoundedRectangleBorderで、borderRadiusは4.0です。
behavior
SnackBarがどのように振る舞うかを制御するSnackBarBehaviorを指定します。デフォルトは、SnackBarBehavior.floatingです。他に、SnackBarBehavior.fixedとSnackBarBehavior.floatingという2つの値があります。
action
SnackBarに表示するアクションを設定します。SnackBarActionウィジェットを使用して、ラベルとアクションを設定することができます。アクションが実行されると、SnackBarは自動的に非表示になります。
duration
SnackBarが表示される時間を指定します。Durationクラスを使用して、ミリ秒単位で指定することができます。デフォルトは、SnackBarBehavior.floatingの場合は、4秒、SnackBarBehavior.fixedの場合は、1.5秒です。
SnackBar のプロパティの使い方
content
contentプロパティは、SnackBarに表示されるテキスト、ウィジェット、またはその他の要素を指定します。以下は、Textウィジェットを使用してSnackBarにテキストを表示する例です。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('This is a snackbar'),
),
);
backgroundColor
backgroundColorプロパティは、SnackBarの背景色を指定します。以下は、独自の背景色を指定する例です。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('This is a snackbar'),
backgroundColor: Colors.blueGrey,
),
);
elevation
elevationプロパティは、SnackBarの高さを指定します。以下は、高さを8.0に指定する例です。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('This is a snackbar'),
elevation: 8.0,
),
);
shape
shapeプロパティは、SnackBarの形状を指定します。以下は、RoundedRectangleBorderで角を丸めた形状を指定する例です。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('This is a snackbar'),
shape: RoundedRectangleBorder(
borderRadius: BorderRadius.circular(10),
),
),
);
behavior
behaviorプロパティは、SnackBarがどのように振る舞うかを制御するSnackBarBehaviorを指定します。以下は、SnackBarを固定位置に表示する例です。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('This is a snackbar'),
behavior: SnackBarBehavior.fixed,
),
);
action
actionプロパティは、SnackBarに表示するアクションを設定します。以下は、SnackBarActionウィジェットを使用してアクションを表示する例です。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('This is a snackbar'),
action: SnackBarAction(
label: 'Action',
onPressed: () {
// アクションが押されたときの処理
},
),
),
);
duration
durationプロパティは、SnackBarが表示される時間を指定します。以下は、SnackBarを2秒間表示する例です。
ScaffoldMessenger.of(context).showSnackBar(
SnackBar(
content: Text('This is a snackbar'),
duration: Duration(seconds: 2),
),
);
まとめ
FlutterのSnackbarは、ユーザーに簡潔で重要な情報を伝えるための便利なウィジェットです。コンテンツ、期間、背景色、形状、動作、アクション、onVisibleコールバックなどのプロパティを使用してカスタマイズできます。これにより、アプリケーションのユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。