コーディングの実行結果をWebブラウザ以外のiOS及び、Androidシミュレータで確認するためにはFlutter側でシミュレータを認識できるようにする必要があります。この記事では、シミュレータを認識できるようにする方法を紹介します。
目次
Flutterで認識しているデバイスを確認する
まず、Flutterで認識しているシミュレータ(以降、デバイス)を、プロンプト上で以下のコマンドを実行することで確認できます。
flutter devices
上記コマンドを実行すると、以下のような結果が表示されます。下記の場合、認識しているデバイスはMacOSとChromeブラウザなので、ここにiOS及び、Androidシミュレータが表示されるようにします。
2 connected devices:
macOS (desktop) • macos • darwin-arm64 • macOS 13.3.1 22E261 darwin-arm64
Chrome (web) • chrome • web-javascript • Google Chrome 112.0.5615.137
iOSシミュレーターの追加
- Xcodeをインストールし、最新のバージョンであることを確認してください。
- Flutterのコマンドラインツールを開きます。
- 次のコマンドを実行して、FlutterがiOSシミュレーターを認識するようにします。
$ open -a Simulator
- Simulatorアプリが開くので、[File] > [Open Simulator…] を選択します。
- 開くシミュレーターを選択し、[Open]をクリックします。
これで、Flutterのdevicesコマンドで、以下のようにiOSシミュレーターが表示されるようになります。(deviceID部分はマスクしています)
3 connected devices:
iPhone SE (2nd generation) (mobile) • XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX • ios •
com.apple.CoreSimulator.SimRuntime.iOS-15-0 (simulator)
macOS (desktop) • macos • darwin-arm64 • macOS 13.3.1 22E261 darwin-arm64
Chrome (web) • chrome • web-javascript • Google Chrome 112.0.5615.137
Androidエミュレーターの追加
- Android Studioをインストールし、最新のバージョンであることを確認してください。
- プロジェクトを開き、[Tools] > [Device Manager]を選択します。
- [Create Virtual Device]をクリックし、エミュレーターを作成します。
- エミュレーターを作成するために必要な情報を入力し、[Finish]をクリックします。
- [Launch]をクリックして、エミュレーターを起動します。
これで、Flutterのdevicesコマンドで、エミュレーターが表示されるようになります。先ほどのiOSシミュレータに続けて、Androidエミュレータのデバイス起動を実行すると、flutter上でもエミュレータが認識されています。
4 connected devices:
sdk gphone64 arm64 (mobile) • emulator-XXXX • android-arm64 • Android 13 (API 33) (emulator)
iPhone SE (2nd generation) (mobile) • XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX • ios •
com.apple.CoreSimulator.SimRuntime.iOS-15-0 (simulator)
macOS (desktop) • macos • darwin-arm64 • macOS 13.3.1 22E261 darwin-arm64
Chrome (web) • chrome • web-javascript • Google Chrome 112.0.5615.137
以上、iOSシミュレータ・Androidエミュレータをflutterで認識させるための方法でした。少しでも、この記事が役に立っていれば幸いです。