[JavaScript] async/awaitのメリット・デメリット

JavaScriptには、非同期プログラミングを行うための機能として、コールバック、Promise、そしてasync/awaitがあります。今回は、JavaScriptのasync/await構文について、そのメリットとデメリットを解説していきます。

async/awaitの使い方は以下のページでまとめています。

目次

async/awaitのメリット

コードが読みやすくなる

async/awaitを使うことで、非同期処理を同期処理のように書くことができます。これにより、コードがシンプルになり、読みやすくなります。Promiseのthenチェーンによるコードよりも、理解しやすく、テストしやすくなるでしょう。

エラーハンドリングが簡単になる

Promiseのthenチェーンによる非同期処理では、エラーハンドリングが複雑になります。しかし、async/awaitを使うことで、try-catch文を使用することができるため、エラーハンドリングが簡単になります。

非同期処理の結果を簡単に操作できる

Promiseを使った非同期処理では、Promiseのチェーンを使用して非同期処理の結果を操作する必要があります。しかし、async/awaitを使うことで、非同期処理の結果を変数に代入することができます。これにより、コードがシンプルになり、非同期処理の結果を簡単に操作することができます。

async/awaitのデメリット

複数の非同期処理の実行が遅くなる

async/awaitは、非同期処理を同期処理のように書くことができますが、その代償として、複数の非同期処理を実行する場合に、処理が遅くなることがあります。これは、非同期処理が逐次実行されるためです。この問題を解決するために、Promise.allを使って複数の非同期処理を同時に実行することができます。

エラーハンドリングが複雑になる

async/awaitを使うと、Promiseのthenチェーンよりもエラーハンドリングが簡単になると述べましたが、try-catch文を使うことで、エラーを適切に処理するために注意が必要です。try-catch文が使用されると、そのブロック内の全体が同期的に実行されます。つまり、try-catch文の中での非同期処理のエラーは、try-catch文自体では捕捉できません。そのため、非同期処理のエラーをキャッチするためには、Promise.catchメソッドを使う必要があります。

また、async/awaitで例外が発生すると、例外が発生した箇所で実行が停止するため、処理が中断される可能性があります。そのため、エラーハンドリングが重要であり、適切な例外処理を行う必要があります。

まとめ

async/awaitは、非同期プログラミングを簡単に行うための構文で、Promiseの上に構築されています。async/awaitを使うことで、コードが読みやすくなり、エラーハンドリングが簡単になり、非同期処理の結果を簡単に操作することができます。しかし、複数の非同期処理の実行が遅くなることがあり、エラーハンドリングが複雑になることがあるため、適切な処理を行う必要があります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次